2015年9月28日月曜日

 2015年9月28日、岩手県盛岡市へ。


2015年9月28日、岩手県盛岡市へ。

まずは東日本大震災後、24時間365日、暮らしの中で困っていること等様々な相談を無料で受け付けている「よりそいホットライン」の相談現場を視察させ て頂きました。東日本大震災から4年過ぎても年間1000万件を超える電話がかかってきており、わずか3%にしか対応できていないとのこと。視察させて頂 いた時も、ひっきりなしにかかってくる電話に対し、2人一組で真剣に相談を受けておられました。

対面ではなかなか言えないことも、電話だと言える。いつでも電話でつながることができる。それも匿名で受け付けてくれる。これは相談する方にとって大きな 安心材料だと思います。その上、電話を掛けてこられた方に定期的に電話するという対応もしていることから、相談事例の中には「電話がかかってくる間だけ が、生き延びられる時間だった」という感想もありました。
大人が震災でダメージを受け、悩みを抱えるように子どもも様々な悩みを抱えています。被災3県の教育委員会においては、全小中学校の児童生徒に「よりそいホットライン」のチラシを配布したこともあり、若い世代からの相談も増えてきているとのこと。

相談員の方々は4-6時間毎に交代しながら、困っていることを一緒になってどう解決するか考え、具体的に解決につなげておられます。栃沢コーディネータ はじめこの活動に従事しておられる皆様に心から敬意を表したいと思います。来年度も引き続き「寄り添い型相談支援事業」という形でこの活動が継続できるよ う、頑張って参りたいと思います。

よりそいホットラインを視察させて頂いた後、先日のWAWの会合でお会いした山屋理恵さんが理事長を務めておられる「インクルいわて」へ。「インクルい わて」は岩手県発のひとり親支援団体。東日本大震災が発生後、支援現場で頑張っている仲間たちと「一番今苦しんでいるのはひとり親!」との問題意識を持 ち、当事者ニーズを真ん中に据えて活動を開始されたとのこと。今回は、山屋理事長たちの発想と熱い思いに触れ、「もっと具体的かつ詳細にお話を伺いたい」 と訪問させていただきました。

「インクルいわて」では、当事者とつながるためにフェアやハンドケアマッサージ等を取り入れたカフェを行ったり、シンポジウムで行政や関係団体等とつな がるとともに、ひとり親への理解や地域での支援者を増やすため「ひとり親家族サポーター養成講座」を実施。こうした活動を積み重ねていく中で、当事者の 「働きたい」というニーズを把握し、それを実現するために「中間的就労支援モデル包括的就労支援事業」を実施。困難を抱えておられるひとり親のお母さん7 名が半年間の研修を雇用される形で受講、6名が研修を完了されたそうです。その結果、3名は見事就職、その他3名は就職活動を開始・準備するなど、研修受 講前には「人に会うこと、外に出られることが恐怖になっていたが、改善されて学校のPTAなどにも出られるようになった」という方もおられるそうです。

ひとり親の支援に必要なものは就労支援だけではなく、生活、子育て支援など包括的な支援が必要であり、地域が社会的家族機能を持つことが重要だということを改めて実感しました。

今回の盛岡市での視察全般において、山屋理事長はじめ「インクルいわて」の皆様に大変お世話になりました。本当にありがとうございました。今後、年末に向けてとりまとめるひとり親家庭支援政策パッケージにもしっかりと反映していきたいと思います。