2015年12月30日水曜日

豊中市社会福祉協議会 生活困窮者自立支援の取組みを視察




地元中の地元である豊中市社会福祉協議会の生活困窮者自立支援の取組を厚労省の石井社会援護局長を視察されるというので、同行。

ひきこもり等支援を行なっている「びーのびーの」では、参加者それぞれが園芸や手作り商品を作るなど好きなプログラムに取り組み(2時間500円)、平成23年度開始からすでに20人以上が就労に結びつき、68人が現時点で登録されているそうです。私たちが視察させて頂いた時には、びーのびーのから就労された卒業生の方がわざわざお仕事を休んで来てくださって、びーのびーので認めてもらい、自信をつけて就労につながったことを語ってくださいました。彼はカメラが得意で、びーのびーのパンフレットの写真は彼が撮ったもの。素晴らしい出来です。その他にもまだ就労には至っていない参加者の方々が「両親を亡くした後、ここにきて救われた」「ここにくるとホッとする」とそれぞれの思いを率直に語ってくれました。

その後、桜塚校区でなんでも相談を行っている「なかよし」へ。ここでは、サプライズで急遽克明小学校四年生の子どもたちが生活に困窮している人に必要な支援についての発表を行ってくれました。彼らの考える支援とは生活困窮者のための衣食住センター。このセンター構想をまとめるにあたって、喧嘩をしてしまうぐらい真剣に議論したそうです。仲良く発表してくれましたが、自分たちの地域づくり、地域福祉を子どもたちが学び、考える福祉教育というものの重要性を強調についての認識を新たにしました。また、ここでは地図に落とし込んだ見守り活動についてもお話を伺わせていただきました。


最後に伺ったのは原田校区にある空き家を活用したデイサービス「遊友」。原田校区以外の校区の代表の方々もご参加いただき、さまざな校区福祉委員会の活動を伺いました。ボランティアの皆さんが、ゴミ屋敷、認知症、発達障害様々な地域の課題を集めてきて、民生委員や社会福祉協議会のコミュニティソーシャルワーカーにつなぎ、解決に向けて一緒に歩んでいく。
地域の皆さんは「解決できると思うからこそ、見て見ぬ振りをせず、安心して課題を見つけられる」と語っておられました。地域の皆さんの発見力と社会福祉協議会などの解決力が両輪となって、地域でSOSを出せない人々を救っている凄さに改めて感動‼︎「支援するのではなく、自分たちができることを楽しくやっているんです。」と使命感にあふれ、イキイキと語られるボランティアの方々の笑顔を見ながら、これこそ今求められている地方創生‼︎と改めて実感しました。

今回の視察にあたっては、地域のボランティアの皆さまはじめ、豊中市社会福祉協議会の高橋常務理事、勝部麗子さん、スタッフの皆さまに大変お世話になりました。本当にありがとうございました。心より深く感謝申し上げます。