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2024年7月11日木曜日

高齢者の聴力検査について 国会質問 山本かなえ

 #耳が聞こえづらいと認知症に間違われちゃう 

#高齢者聴力検査 #耳と脳ってつながってる #聴力と認知症 

高齢者の認知症検査が流れます。
この方は耳が聞こえづらくなっているだけですが
何も使わない場合(動画前半)
聞こえやすいように機器を使った場合(動画後半)
検査の点数が変わります。ぜひご覧ください。
提供)聴脳科学研究所所長 中石真一路先生(もじゃもじゃ先生)

参議院厚生労働委員会
2024年4月18日
高齢者の聴力検査について
武見敬三 厚生労働大臣
質疑者 山本かなえ

参議院厚生労働委員会- 
令和6年4月18日

○山本香苗君 公明党の山本香苗でございます。まず最初に、大臣にお伺いをさせていただきたいと思います。
 
 日本における難聴対策は、制度上の問題、難聴や補聴に関する情報周知の問題、環境整備の問題、多分野連携の問題など課題がもう山積をしておりまして、難聴者が必要な支援を十分に受けることが難しい状況にあります。今日は、その山積する課題の中で、高齢者の聴力検査というところをちょっと大臣にお尋ねをしたいと思っております。
 
 今日は配付資料を用意させていただいたんですが、この配付資料をちょっと御覧になっていただきたいと思いますが、検診・早期発見というところがあるんですけれども、成人期は職域における定期健診等がございます。学齢期は学校健康診断があります。新生児のところについては新生児聴覚検査の体制というような整備も進んでまいりました。しかし、高齢期というところを見ていただくと分かりますが、聴力検査というものがありません。すっぽりと抜けているわけです。
 
 そうした中で、東京都豊島区では二〇二一年七月から、ヒアリングフレイルチェックと銘打ちまして、六十五歳以上の高齢者を対象に区民ひろばなどでこの無料の聴力検査を実施しておりまして、点数ではっきりと聴力低下を示すことで耳鼻科の受診や補聴器の使用など早めの対処につなげておられます。実際このチェックを受けて、自分が思っていたより聞こえていなかったというふうに気付く方が結構おられるそうで、毎年大体三四%から三五%の方が実際受診につながっていると伺いました。
 
 しかし、こうした取組を実施している自治体はほとんどございません。高齢化の進展に伴いまして、難聴の高齢者は今後ますます増えていきます。加齢性難聴というのは人生で初めて体験することでありまして、難聴に関する知識も不足をしており、耳鼻科に行く程度なのかどうか判断が困難なので、聞こえにくくなったとしてもなかなか耳鼻科まで行かないと、受診しないと。日本補聴器工業会の調査でも、御自身が難聴又は難聴だと思っている人のうち医療機関を受診した人の割合は三八%、つまり六割以上の方が受診をしていません。
 
 難聴は、高血圧、糖尿病、虚血性心疾患などの全身疾患との関連、転倒リスクの増加、健康関連QOLの低下との関連性も示されております。さらに、難聴と認知症の関連を示す研究もあります。
 
 難聴は個人の生活や健康に大きな影響を及ぼすものであり、医療費の拡大や経済損失まで関連します。難聴を予防し、特定をし、治療するといった介入の費用対効果が高いことは各種調査研究で示されておりますので、是非、高齢者のこの聴力低下を早期に発見をして、受診など適切な支援につなげる取組、これ今、豊島区の例で聴力検査のことを挙げたわけです、これは地元の医師会とも連携されておりますけれども、こうした取組を全ての自治体で実施できるように、新たな事業の創出というものを是非御検討いただきたいと思いますが、大臣、いかがでしょうか。

○国務大臣(武見敬三君) この高齢者の聴力検査については、生活習慣病を早期に発見して重症化の予防を図ることを主な目的としている健康診査の対象となっていないために、まずは難聴高齢者を早期に発見して適切な支援につなげる仕組みの構築が必要と考えております。

 このために、昨年度調査研究を実施し、この豊島区などの先進的な自治体へのヒアリング調査等を踏まえまして、自治体がこの難聴高齢者の早期発見等の取組を開始する際に参考となる手引きを作成したところであります。

 また、高齢者自身が聞こえづらい状況であることに気付くきっかけづくりも重要と考えておりまして、この手引きにおきましては、公共機関等の窓口に聴覚補助機器などを設置をし、誰もが気軽に体験できるようにすることも促しているところでございます。

 高齢者の方々が難聴に早期に気付き、適切な支援につながるよう、この手引きの周知や必要な調査研究等、これに取り組んでまいりたいと考えております。

○山本香苗君 令和五年度調査研究をしていただいて、働きかけとか周知徹底とか周知啓発とかしていただくということはお伺いしているわけですけれども、実際、やはりなかなか受診までつながらないという中で、こういう仕組み自体をただ単に周知啓発するだけではなく、仕組みとして推進をしていただきたいと思っておりますが、いかがでしょうか。

○国務大臣(武見敬三君) 仕組みとしてというところでありますけれども、今、令和六年度の難聴高齢者の早期発見・早期対応等に向けた手引きの活用に関する調査研究事業というのを今現在公募中であります。これをしっかりと実行していくことによって、この調査研究を通じたその次の判断というものができてくることになるんではないかと思います。

○山本香苗君 じゃ、次につなげていただくということで、是非よろしくお願い申し上げたいと思います。

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