2015年9月27日日曜日

福祉でまちづくりを実践している藤里町へ。



福祉でまちづくりを実践している藤里町へ。佐々木文明町長と秋田県藤里町社会協議会の菊池まゆみ常務理事はじめ社会協議会の素敵なスタッフの皆様にようやくお会い出来ました。

藤里町社会福祉協議会では「1人の不幸も見逃さない」として、各家庭訪問により就学・就業世代の1割がひきこもっている実態を把握し、現在に至るまでの5年間、訪問支援等によって、支援対象が113名が25名へ激減。

この取組については、全国から「藤里方式」として注目され、「藤里方式が止まらない」という本に集約されています。私もこの本を読んでものすごく感動して 「菊池さんに会いたい!」とずっと思っておりました。今回、念願かなって菊池さんたちから直接お話を伺うことができ、本のタイトルどおり、藤里方式は菊池 さんたちの現場の頑張りと工夫により日々進化し続けている、「止められない」ということを改めて実感しました。

支援の拠点となっている「こみっと」では、本格讃岐うどんを学びに行った若者たちがおいしい讃岐うどんを販売・提供してくれます。白神の麓でとれるおいし い白神まいたけをふんだんに使った「白神まいたけキッシュ」も製造・販売されています。なぜ「秋田で讃岐うどん?なぜ稲庭うどんではないのか?」と思いま したが、その誕生物語を伺い、白神生まれ讃岐うどんもありかなと思わず納得してしまいました。また、キッシュも町民の皆さんが試食等に協力して下さって、 今のおいしいキッシュになったとのこと。白神まいたけがぎっしり入ったキッシュを食べながら、そこに至るまでのプロセスが大事だなとつくづく思いました。

その他、「こみっと」の中には地域の方々が日頃から出入りする共同事務所を開設されており、最初の段階から地域に開かれた形での支援が実施されていま す。また、商店街の店主や飲食店の経営者等々に講師になって若者たちにそれぞれの仕事を語ってもらうという社会復帰訓練事業を実施した結果、社会的経験の ない若者たちがいろんな仕事を知ることができたと同時に、「この商売では食べていけないし、もう自分の代でこの仕事も終わりだ」と思っておられた店主さん たちが若者が必死に広義のメモを取り、実習を必死で頑張ってくれる姿を見て、「彼らが手伝ってくれるのであればまだまだ頑張れる」と元気になられたという 予期せぬ効果が出ているとのことでした。

この後は、こうした取組を踏まえ、町民全てが生涯現役を目指せるシステムづくり事業を行うため、佐々木町長はじめ行政とも連携しつつ、種々検討を進めておられるとのこと。お話を伺えば伺うほど藤里町の取組は人が生きる地方創生であり、今まさに求められている取組だ‼︎と感動しました。
佐々木町長、菊池まゆみ常務理事、菊地事務局長、加藤係長、本当にお世話になりました。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。