兵庫県の総合リハビリテーションセンターへ。
小児筋電義手などの訓練の状況を改めて視察させていただきました。センターでは、小児筋電義手バンクを設置。ふるさと納税や兵庫県の支援により、訓練用筋電義手の貸与が行われています。
0歳児から支援を受けているお子さんは、約3ヶ月に一回診察を受けつつ、1ヶ月に一回の作業療法士等による訓練を受けています。
小さいお子さんにとって、ペットボトル一本分の重さの筋電義手は重い。また、夏の時期、肌にぴったりつけなければならない筋電義手は暑く、装着するのを嫌がって泣いているお子さんもおられました。しかし、幼稚園などに通い始めると、つけたり外したりしながら上手に使いこなしています。
昨年の夏に初めて出会った滋賀県のお子さんにもお会い出来ました。妹のさっちゃんもできて、すっかりお姉さんとなったみほちゃん。大好きなアンパンマンシールを両手を使って貼る訓練に頑張っていました。
筋電義手の全国普及には、高額な筋電義手と訓練施設という2つの壁があります。前者については現在、研究開発が進められ、低廉化を図る研究を進めています。訓練施設については、ハコよりも訓練できる人材養成が重要であり、神奈川県からは訓練のためにセンターに作業療法士の方が派遣されていました。
2019年には神戸市で30年ぶりに、国際義肢装具世界大会が開催されます。我が国の優れた技術等による筋電義手はじめ義肢装具を国内外にアピールするチャンスです。とはいえ、国内ですらまだまだ知られていません。
筋電義手の支給実態を把握するとともに、筋電義手を必要とする方に着実に届けられる仕組み作りにこれからも全力で取り組んでまいります。
センター長の陳先生はじめスタッフの皆様、大変お世話になりました。引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。