沖縄本島地方にも特別警報 最大級の警戒を
7月7日 21時42分
大型で非常に強い台風8号は、8日にかけて猛烈な勢力に発達し、沖縄県に接近する見込みで、気象庁は沖縄県の宮古島地方に暴風と波浪の特別警報を発表した
のに続いて、7日午後9時すぎに沖縄本島地方に波浪の特別警報を発表しました。気象庁は、災害の発生に最大級に警戒し、早めに安全を確保するよう呼びかけ
ています。
気象庁の発表によりますと、大型で非常に強い台風8号は、午後10時には宮古島の南南東の海上を1時間に15キロとやや速度を落として北西へ進んでいると
みられます。中心の気圧は930ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで、中心から半径200キロ以内では風速
25メートル以上の暴風が吹いています。
台風はさらに発達しながら北上し、8日は猛烈な勢力となって沖縄県の先島諸島や沖縄本島地方に接近する見込みです。
気象庁は、記録的な暴風や高波によって甚大な被害が発生するおそれがあるとして、7日午後6時20分、沖縄県の宮古島地方に暴風と波浪の特別警報を発表し、7日午後9時11分には沖縄本島地方に波浪の特別警報を発表しました。
沖縄県ではこれから風が非常に強くなり、8日は猛烈な風が吹くおそれがあります。8日の最大風速は55メートル、最大瞬間風速は75メートルと予想されて
います。沖縄・奄美の沿岸は、8日は波の高さが10メートルを超える猛烈なしけとなり、宮古島地方や沖縄本島地方では波の高さが14メートルに達するおそ
れがあります。
台風の接近に伴って、8日は沖縄県では局地的に1時間に80ミリの猛烈な雨が降るおそれがあります。8日の夕方までに降る雨の量は、いずれも多いところで宮古島地方で350ミリ、沖縄本島地方で200ミリなどと予想され、そのあとも増える見込みです。
さらに沖縄県の沿岸では、8日は潮位がかなり上昇する見込みで、高潮による浸水の危険性が非常に高くなります。気象庁は、今後、大雨と高潮の特別警報も発表する可能性があるとしています。
気象庁は、暴風や高波、大雨、高潮に最大級の警戒を呼びかけるとともに、避難勧告や避難指示といった自治体の情報に従って避難するなど、台風が近づく前に早めに安全を確保するよう呼びかけています。